「UX白書カンファレンス」で講演しました

安藤です。
2017年6月2日に、hcdvalue主催の「UX白書カンファレンス」で講演しました。

内容的には、『UX白書』の説明と、一つ前に投稿した『UX自己分析ワークショップ』に基づいています。


UX白書には本当は何が書かれているか from Masaya Ando


80名ほどの参加者です。場所は、東京都杉並区高円寺のヴァル研究所です。駅すぱあとでの会社ですね。


グラレコです。基本はUX白書の紹介をしました。12ページなのに、割とわかりにくいので見るべきポイントを整理してお話ししました。

UX白書は、UXの定義が混乱していたため、世界各地から30名のUX関係の研究者・実践家が2010年9月15~18日にドイツのDagstulに集まり、UXセミナーを行った成果をまとめたものです。

UX白書がユニークな点は、その文書の「はじめに」の中で、世界の英知を集めてすら、“UXを一つで定義できない”という告白から始まっていることです。定義しない代わりに、UXの概念とUXを捉える様々な観点を明確にしているのが特徴です。

実は、講演の時に話をするつもりで、話そびれてしまったことがあります。実はUX白書をこんなに真面目に取り上げているのは、世界でも日本だけですw。北欧でもあまり参照されていなかったりします。そういう意味では、過渡期的な成果物というイメージなのかもしれません。ただし、だからと言って、UX白書の価値が下がるわけではなく、ここから学び取ろうとすることの方が重要かもしれません。

UX白書では、このような文章があります。
UXの要素を記述することによってUXそれ自体を表現することはできません。しかし、UXの要素とそれらの主要なカテゴリは、ユーザーが特定のUXを感じる状況を説明する時に使えます。UXの要素は、ある特定の経験に隠された理由の説明に役立つのです。(『UX白書』日本語訳版, p. 13
講演の中でも紹介したのですが、UX白書の大きなポイントの一つは、ここにあると思います。

セミナーでは、産業技術大学院大学の履修証明プログラムの修了された方を中心に、6名の方が講演。とても興味深かったです。

twitterのハッシュタグは#UX白書です。togetterでのまとめはこちら


ところで、参加されてた森川裕美さんがfacebookでご自身のメモを公開されていたので、許可を得て公開。今、研究室でグラレコやグラフィカルなノートの取り方に興味を持っていますので、ちょっと紹介。森川さんありがとうございます!





リアルタイムでこれだけまとめられるなんで、素晴らしいです!
ありがとうございました。





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