ヒューマンインタフェース学会研究会賞を受賞しました

研究室代表の安藤です。

2013年3月7日、特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会より、第9回研究会賞を受賞いたしました!

共著者で安藤研究室の田中一丸君の賞状と一緒に

これは、2012年の8月2日に東京電機大で行われた第89回ヒューマンインタフェース学会研究会「支援工学のデザイン: 移動支援とそのデザイン、評価、および一般」での以下の発表に対するものです。

安藤昌也, 杉原太郎, 田中一丸, 内平 直志: 看護・介護の状況を想定した手書きメモと音声メモの記憶補完効果の違い, ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 14 (6), pp9-14, 2012.

この賞は、ヒューマンインタフェース学会が設けた3種類の賞にうちの一つで、研究会で発表されたもののうち、新規性・独創性・将来性あるいは実用性・完成度の高い論文の著者に贈呈されるものです。

審査プロセスは、昨年1年間で開催された12回の研究会の中から、各専門研究会(SIG)から推薦があった7件の発表について、研究会運営委員会の中に審査委員会が設けられ、複数の委員による査読を行った結果、選定された2件のうちの1件に選ばれました。

私は2008年に論文賞をいただきましたが、再び栄誉ある賞をいただけて大変うれしく思います。

受賞理由: 
本研究は介護や看護の業務における記憶補完のための手段として、音声メモの利用を目指し、現在の実際の現場で用いられている手書きメモとの記憶補完効果の違いを定量的に評価・分析したものです。「割込み」といった現状の現場を想定した課題設定など、実験デザイン・実施手法に秀でたものがあり、定量的かつ明確に音声メモと手書きメモの記憶補完効果の違いを示せたことは大きな成果と言えます。

実験の提示刺激として4コマ漫画の「コボちゃん」を使うという、かつてない実験で、私自身もとても不安になり、学会発表前に博士時代にご指導いただいた、加藤浩先生のゼミで発表させていただき、コメントをいただくなど結構悩んだ研究でした。

ご推薦いただきました先生方、また、まだまだ完成度の面では課題のある論文を査読いただきました先生方、また、実験に協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます。




今後とも、研究にも力を入れてまいります。ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。



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