情報デザイン演習

こんにちは、シツチョーです。

このブログですが、安藤研のブログとして「ブログ担当」が決まりましたので、今後はブログ担当者が更新してくれると思います。それまでの間、シツチョーが投稿いたします。

さて、後期も始まりようやくペースに乗りつつある、と言ったところでしょうか。私が担当している講義、演習のうち、特徴的な「情報デザイン演習3」について、現状をちょっとご紹介。

情報デザイン演習3は、3年生を対象に行うものです。情報デザインコースの主な先生5名が専門分野を順に指導しながら行うもので、今回は本格的なWebリニューアルをテーマにしています。また、評価者にはWebサービス企業とWebデザイン企業のディレクターにご協力していただくことになっています。取りまとめを担当されている、山崎先生のブログに全体のシラバスが紹介されていますので、ご参考になってください。

リニューアルにあたって、対象サイトは某都市の図書館サイトと、某モバイル系のサービス提供企業の企業サイトの2種類としました。これらには、提案依頼書(RFP)があり、そのRFPに基づいてリニューアルのデザイン提案をする、というのが今回の課題です。

私はサイトの現状調査、ユーザーニーズ調査の部分を指導しました。基本的な考え方や作成すべきドキュメントなどを指導した上で、既存サイトのユーザビリティ評価を実際にやってもらうことにしました。これまで、ユーザー工学などで基本的なことは指導していましたが、本格的な実施は初めてです。

これまでにペルソナを作成するために、ターゲットユーザー分析を行い、想定ユーザーを洗い出してあります。タスクや質問すべきことを盛り込んだ「ユーザーテスト実施計画書」を作成した上で、テストに取り組んでもらいます。

彼は、グループで作ったタスクがうまくいくか事前に練習しているところです。ペットボトルの上にあるデジカメで、発話と画面を記録していきます。とっても簡易ですが、これで十分できてしまうという。本当にいい時代になりましたw。


実際のテストは、想定ユーザー層に近い方を身近な方にお願いし、実際にテストしてもらいます。発話思考法でテストしたものを、動画眼を使用しプロトコルを書き起こし、プロトコル分析を行います。


発話プロトコルと実際のWebのUIを観ながら、どんな問題があるか分析していきます。
さらに、NEMを使ってユーザーテストの結果の可視化表現もチャレンジしています。これは一人必ず1名以上に実施することになっていて、最終的には「サイト現状調査報告書」として取りまとめます。

なかなか骨の折れる大変な作業ですが、ちゃんとできたみたい。よかったよかった。
発話思考法がうまくできないなど、やってみないとわからない苦労がたくさんあったと多くの学生が言っていました。確かにいきなりうまくユーザビリティテストができるわけにはいきません。やりながらできるようになっていくものです。

来週火曜日に報告書を提出してもらいますので、どんな成果が提出されるかとても楽しみです。

安藤研の報告とは違いますが、また時期をみて学校の取り組みなども報告していきたいと思います。

ではでは。

追記:演習の公式ブログができました。

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